会社の後輩からロッドについて相談されました。
『フカセなどで大分の蒲江などに釣行するのですが、よくナブラが発生します。
ヒラスズキも結構いるんですがどんなロッドがいいですか?』と。
釣りに関してはまあ初心者の部類なので、その点を考慮しアドバイスします。

私が勧めたのがシマノ『ルナミス S1100M 8~42g 自重177g』
が、しかし最終的に後輩が選択したのが『モアザン AGS  107MH 10~60g 自重169g』


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そして私もなぜか勢い余って購入・・・・


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私のルナミスは実売24500円、モアザンは56700円、さらにセルテートまで新調、
さすがは独身貴族。

せっかくなので簡単にインプレを。使用ルアーは

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サーフェスブル     66g
サーフェスクルーザー 56g
ドッグヒート        31g

この日本の誇る2大メーカーのロッド、それぞれの考え方が現れており実に面白い。
カタログスペック上はモアザンの方が適合ルアーの幅が広いのですが、キャスティング性能としては
圧倒的にルナミスの方が幅が広い。
ドッグヒートはあまり飛距離の差は出ないのですが、クルーザーではかなりの差が出ます。
ブルではさらに広がります。モアザンはブル、クルーザーでもフルスイングは厳しいです。
(人の竿というのもありますが)
私のスイングスピードはかなり早めだと思うのですが、ルナミスはバット部分でしっかりと受け止めてくれます。
対してモアザン。特筆すべきはその軽やかさ。自重以上の軽やかさを感じますし、ヒラスズキなどで多用される 12㎝クラスのルアーの操作性や感度などは素晴らしいものを感じました。
モアザンはサーフなどでも十分使用できる軽さを備えています。
ルナミスは重量級で有利、モアザンは軽量級ルアー有利といったところでしょうか。
キャスティング面ではアングラー側の入力をどこまでも受け止めてくれるルナミス、
7割程度のキャストでもそれを増幅してくれる感のあるモアザン。

対象をヒラスズキを含めたシーバスで考えると、1本で様々なルアーをカバーしたいのであればシマノ、
『シーバス命』で系統だてて細かく、きちんとシステムを組みたい場合ダイワで良いと思います。

比較した2本、実売価格で2倍以上の差がありますが、釣果が2倍になるわけでもなくスタイルの違いで選択するのが吉でしょう。

15年ほど前、アンリパとウエダがシーバスロッド2大メーカーとして君臨していた時代が懐かしく感じます。
SWに本腰を入れ始めて久しいダイワ、シマノの2社ですが両社ともにすばらしい製品を出しています。
技術力はもとより、全国どこでも手に入る販売力、価格、どれをとっても他社の一歩も二歩も先をいっている現状、 他メーカーを選ぶ理由を見つけるのに苦労します。
もちろん趣味のものですので『思い入れ』や『所有欲』といった付加価値も選択理由の一つに成りえますが。

他メーカーの生き残る道として、メジャークラフトのように低価格路線でコストパフォーマンスの優れたものを だすか、『FCLLABO』のように唯一無二のとんがったニッチ路線を目指すのか、その二つしかないと思います。